「手づくり」と「自然」をキーワードに、
温かな物語を紡いでいく。
そこは、“また帰りたくなる家”。
いのししハンバーグや有明のり豆腐など、
この土地ならではの独自メニューを開発。
木の温もりに包まれ、店というより“家”のような感覚でくつろげる場所。今回お話を伺ったのは、「夢工房 絹」を営む永吉絹子(ながよしきぬこ)さんです。「地域の方々が気軽に立ち寄れる憩いの場づくりができれば・・・と思って始めました。夜は三夜待(さんやまち/地域の親睦会)の会場として利用していただくことも多いですね」と微笑む永吉さん。


いのししハンバーグが名物で、「今日のランチ」でも大好評。もともとオープン当初から人気だった手づくりハンバーグをベースに仕上げられています。旨みが溢れて、やさしい味わいです。
さらに、有明のりを活用したオリジナルのり豆腐も、味噌と豆腐の味噌田楽コンビネーションに、上質な有明のりの風味が加わって衝撃の美味しさ!最近になって開発された一品とのことですが、つくり始めた最初の頃はカタチが崩れてどろどろになってしまうこともあり、安定して完成させられるようになるまでなかなか大変だったそうです。
また、お料理に用いられる野菜は、ほぼ全て永吉さんが畑で育てたもの。「醤油と塩と砂糖以外は全部手づくりしていきたい(!?)」という言葉も印象的でした!事前にリクエストがあれば、メニューには載っていなくても対応可能とのことで、まさに通いたくなるお店・・・いいえむしろ“また帰りたくなる家”のような存在だと感じます。


もとは縫製会社の社屋!
中学時代から衣服も手づくり
手づくりするのは、お料理だけではありません。なんと店内の奥には縫製室が設置されていて、衣服や小物づくりの作業場になっています。しかも2004年5月オープンの数ヵ月前までは、この建物全体が永吉さんが創業した縫製会社の社屋だったとのこと!
もともと縫製会社で働いていた永吉さんでしたが、体調面の関係で退職。しかしその後も永吉さんへの縫製の依頼が多く、最初は内職で続けていたものの、個人では抱えきれないほどの依頼数になり、縫製会社としての体制を整えることに。1989年には新社屋を設立し、その建物をリニューアルして生まれたのが、現在の「夢工房 絹」です。

永吉さんが縫製を好きになったきっかけは、弟さんへの洋服づくりでした。中学生のとき、特に誰かに教わったというわけではなく独学で洋服をつくり、弟さんへプレゼント。その洋服は、永吉さん手描きのペンギン柄で、弟さんは気に入ってずっと着てくれていたそうです。
もう以前のように大量の依頼に対応することは難しいですが、口コミやSNSで評判は広がり、誰かにとってずっと愛用したくなるものを丁寧に届け続けています。


衣食住すべての夢をつなぎ、
現在は新たな定番「蕎麦」に注力。
いつも大切にしているモットーを伺うと、「好きなように生きること!わがままに真っ直ぐ突き進む(笑)」と朗らかな永吉さん。
縫製室も備えた食事処の「夢工房 絹」に加え、2016年からは民宿「みんなの家」の運営にも取り組み、衣食住まるごと手づくりプロデュース中です。

七浦地区の山の中腹に建つ民宿「みんなの家」は、有明海を一望できる絶好のロケーションで、「かかしまつり(主催:やまとまちをつなぐ会)」の会場でもあります。永吉さんは第1回目の開催のときから企画運営に携わっていて、参加する子どもたちを対象に、かかしづくり合宿も行っているそうです。
2025年11月に開催された前回のテーマは「万博」。第9回目となる今年のテーマは「日本昔ばなし」とのことで、どんなかかしが誕生するのか楽しみです!

そして、「夢工房 絹」でも新しい取り組みは続きます。しばらく前からメニューに加わり、新たな定番として浸透してきている「蕎麦」です。鹿島の蕎麦農家の方と連携し、鹿島産の麺と永吉さんの特製だしで仕上げられます。現在は週末のみのご提供ですが、これからさらに蕎麦メニューにも注力していくとのことで、またどんどん美味しい体験が増え続ける予感です!
「美味しかった!って言っていただけるのが、やりがいですね。大変だったことは・・・忘れてしまうんですよ(笑)本当にすごいタイミングで素敵なご縁をいただくことも多く、感謝しています」訪れるだけでパワーをもらえるような、心身が癒されるような憩いの場所。そんな朗らかな夢工房で、温かな物語が紡がれていきます。


| 店名 | 夢工房 絹(ゆめこうぼう きぬ) |
| 営業時間・定休日 | 11:00〜14:00 定休日:不定休 ※夜は要予約 |
| 電話番号 | 0954-62-8444 |
| 住所 | 鹿島市飯田463-2 |
| 備考 |

