特別な日も、いつもの日も。
ぐりるるーむびぎん

変わらない覚悟
国道207号線を走り、鹿島川を渡ります。一本通りから路地に入ると、出迎えてくれるのが、ぐりるるーむ びぎんです。鹿島で育った人に「びぎん」のことを聞くと、「青春の味」「家族の味」と、思い出がよみがえります。創業45年、今の場所に移って27年。世代を越えて通われてきた、鹿島の洋食店です。緑を基調とした店内は、落ち着いた照明がソファ席をやさしく照らし、日常の延長にある<少し特別な時間>を作ってくれます。

鉄板にのって運ばれてきたナポリタン。ケチャップだけでなく自家製のデミグラスソースが味の深みを増しています。口に運ぶ度に食感が変わります。その正体は、エビやイカ、アサリといった海の幸です。ナポリタンに入っているのは珍しいのに、どこか懐かしくて、それでいて、ここにしかない味。それが「びぎんのナポリタン」です。
サラダにかかるドレッシングも完全手作りです。野菜が嫌いなお子さんも、気づけばお皿が空になっています。自家製マヨネーズのファンも少なくありません。誕生日にはケーキではなく、「びぎんのサラダが食べたい」と訪れる家族もいるのです。

現在の店主は2代目・島田英介さん。自然とお店を手伝うようになり、今では妻の綾さんとともに店を守り続けています。
新しいものを作りたくなりませんか?と尋ねると、
「びぎんの味を守ることが大切。帰省したお客様が“味は変わらないね”と言ってくれると嬉しいですね」
昨年、この建物と一緒に頑張ってきたオーブンが故障しました。新しいオーブンは同じように焼いても火の入り具合が異なります。今は、オーブンの癖を勉強し、以前と変わらぬ味を守っています。
まちが変わっても、味は変わりません。
その安心感こそが、びぎんの魅力です。

35cmの幸せ
カウンター席から見える戸棚には、背の高いグラスが並びます。テーブルに届いたのは、甘い幸せを詰め込んだビッグパフェ。思わず、口元がゆるみます。その高さは35cm。上から下まで丁寧に重ねられたソフトクリームが、少しずつ垂れ始める瞬間も楽しみのひとつです。
「このグラスを使っている店はまだないんですよ」
創業からほどなくして、先代がそう営業さんに勧められ始まったのがビッグパフェ。やがて、ビギンの看板メニューとなりました。
他にも、ひとりでも楽しめるサイズ、さらに長いロングパフェ。全種類食べるには、何度も通うことになりますので、甘党の人は覚悟してください。さらに、季節限定のパフェも登場し、春には、厳選した佐賀県産のいちご、秋は一から手作りするマロンペーストを使用し、その季節にしか出会えない、特別な甘さがあります。


守る味と、新たな一歩
「びぎん」は、“begin”。
はじまりという言葉から名付けられました。
そして今、変わらないびぎんが新しい一歩を踏み出しています。
変わらない料理とともに、最近ではナチュラルワインも楽しめるようになりました。食事に寄り添う一杯が、夜の時間を豊かにしてくれます。

特別な日も、いつもの日も。
変わらない味が、静かに待っています。
鹿島を訪れたら、路地の先をのぞいてみてください。
そこにあるのが、ぐりるるーむびぎんです。



| 店名 | ぐりるるーむ びぎん |
| 営業時間・定休日 | 平日:12:00〜15:30/17:30〜22:00 (LO21:00) 土日祝:12:00〜22:00(LO21:00) 定休日:月曜(月祝の場合翌火曜) |
| 電話番号 | 0954-63-5085 |
| 住所 | 佐賀県鹿島市高津原5007 |
| 備考 | *平日のみ予約可 *材料無くなり次第、早めの閉店あり |

