NAGOMI TAN to DON

人生を動かした一杯を、
鹿島で届ける NAGOMI TAN to DON

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食べるほどに、深みが増す

「ものすごく美味しい担々麺に15、6年前に出会ってしまって。ほんと、マンガのようにビビッと衝撃が走り、『なんだこの美味しい食べ物は』ってなったんです!」と、思い出の一杯について語ってくれたのは、店主の下村 勇二さんです。

「それから鹿島でも食べられたらいいなと、ずっと思っていました。私の好きなお店は閉店し、もうあの味を食べることができなくなりました。自分の好きな時に食べられないのなら、自分で作ってみようと思い、7、8年前から担々麺を作り始めました」

最初は、趣味で作り始めた一杯も、やがて本格化していきます。妻の〇〇さんが先に飲食店をしていたこともあり、お店の営業終了後に、時折、知人を招き、食べてもらう機会を持つようになりました。すると、「また食べたい」「作ってほしい」と連絡が届くようになります。最初は本業をしつつ、副業で休みの日に食べてもらえたらと考え、準備を進めていました。次第に副業ではなく”一度腰を据えて挑戦してみたい”と決意を新たにします。15年間勤めた会社を退職。あの日、店を開きました。人生を賭けた一杯が、ここから始まります。

元々、下村さんは大のラーメン好きで、ラーメン雑誌を定期購読し、昔の号を開いては、隠れた名店にも足繁く通うほどでした。その雑誌には、各店のラーメンのかえしや麺、製麺所の情報まで記載されており、理想の一杯を模索する中で、自分が美味しいと思う製麺所に、大切な麺をお願いすることになりました。

2分と少しで茹であがり、厨房から聞こえてくるシャッシャッシャッの湯切りの音は、「もうすぐ出来ますよ」と胃袋に知らせてくれます。たくさんの麺を試した結果、中太麺でいくと決めました。他の麺だと、担々麺ではなく、ラーメンのようになってしまうのです。味を演出するスープにもこだわりがありました。

「ラー油などの味を決める調味料が最初から混ざらないように工夫してます。最初から混ざっていると、味が単調になるので、自分で混ぜてもらうことで、飽きずに食べることができるんです」

最初の一口、 底にたまった最後の一口まで。一杯の中に変化があります。食べ進める中で、味の変化を楽しめるのが、この一杯の魅力です。

家族の声からうまれた一品

ある日、息子さんが、ラーメンを食べた帰り道に、「煮卵を家でも食べたいから、お父さん作ってよ」とリクエストしました。定期的に煮卵を作っているうちに感じたのは、作った後に捨てていたつけ汁がもったいないことでした。つけ汁をアレンジして鶏肉を漬け込み、唐揚げにすると、家族から大絶賛され、食卓の人気メニューとなりました。また、お子さんが食物アレルギーで大変だった経験から、唐揚げには卵も小麦粉も使わず、スープにも甲殻類アレルギー対策をして、安心して食べられるようにされています。

担々麺は絶対、辛いと思っていませんか。特徴の一つであるラー油の辛さとホアジャオの香りはありますが、《辛味控えめ》や《辛味なし》で作ってもらうことができます。未就学のお子さんや高齢者でも楽しめる一杯です。1周年を記念してレギュラーメニューとなった台湾ラーメンは、唐辛子がのっており、ものすごく辛そうに見えますが、実は、一番辛くないのです。逆に辛さをさらに感じたい人は、《辛味増し》がおすすめです。汁なし担々麺は、スープがない分、辛味を感じやすくなっています。辛味成分の量は、実は汁なしも汁ありも同じ量なので、感じ方を食べ比べてみてください。

締めには、ダイブ飯。その名の通り、麺を楽しんだら、次はご飯がダイブする!

100杯無料に込めた感謝

店名は、勇二さんの両親それぞれの名前から1文字ずつ拝借し、NAGOMI(和美)と名付けられました。両親の名前を使うことで、絶対に潰してはいけないという思いが込められています。オープン時は、担々麺と丼の提供で、担々麺の担(TAN)と(to)、丼(DON)でTAN to DON。そして、2024年10月2日にNAGOMI TAN To DONの営業を始めました。

あの決断から1年。お客様への感謝の気持ちをこめて、「100杯無料提供」に挑戦しました。開催1週間前にInstagramでのみイベント告知を行いましたが、当日は、お祝いを伝えにきてくれるお客さんたちが次々に足を運び、100杯は見事に提供されました。

「その日は達成感がありました。オープンして間もない頃は、もっと早くお客さんに提供できるんじゃないか、待たせていないかって自分の思いと動きが繋がらず、歯がゆい時期もありました」

試行錯誤を重ね、今では理想に近づいた一杯を提供しています。遠方からNAGOMIを食べに、来てくれる人たちにも出会うことができました。

「せっかく鹿島に訪れてもらえたので、鹿島のいろんなことを知ってもらいたくて、鹿島の映像を店内で流すようになりました。また、鹿島に観光で訪れて、NAGOMIを食べて帰ろうと思っていただけると嬉しい限りですね」

好きな味を、自分の手で残したい。
その思いから始まった一杯は、人を呼び、今では鹿島の風景に静かに溶け込んでいます。

現在はNAGOMIが忙しくなり、奥様の千華さんのお店はお休みし、夫婦で切り盛りされています。
店名NAGOMI TAN to DON
営業時間・定休日11:30-14:00
18:00-21:00 (LO:20:30)
定休日:火曜
*月曜はランチタイムのみ
電話番号090-8183-0753
住所佐賀県鹿島市大字高津原西牟田3937-7
備考Instagram
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